こんにちは、くまです。
投資歴は、15年になります。
世間では、投資投資と騒がれていて、株式投資をしようとしたけど、難しい文言ばかりで、わかりませんよね?財務諸表って、言われてもわからないですよね?CFって、知ってました?僕は、知りませんでした(涙)
実は、投資において、キャッシュフロー計算書(CF)を分析しないと、成功しません。実際、僕は分析せずに大損しました。
この記事では、株式投資に必須なキャッシュフロー計算書(CF)について、ちょう簡単に説明します。
記事を読み終えたら、「企業の現金の流れ」が見えてきて、株式投資が楽しくなります。
キャッシュフロー計算書(CF)とは?

本記事は、上図のピンク色で示したキャッシュフロー計算書(CF)について、説明していきます。財務諸表分析の1つに分類します。
キャッシュフロー計算書(CF)の【定義】
- 期間中の現金の流れを数値で示した書類
- 企業に入ってきた現金と出て行った現金を可視化した書類
- 簡単に言うと、「家計簿」みたいなもの
キャッシュフロー計算書(CF)の【重要構成要素】
- 営業活動CF
- 投資活動CF
- 財務活動CF
キャッシュフロー計算書(CF)を【見る目的】
- 企業の資金状態を判断することができる
- 黒字倒産の危険性を予測することができる
キャッシュフロー計算書(CF)の【発表時期】
有価証券報告書の中に、キャッシュフロー計算書(CF)が含まれるので、有価証券報告書の発表時期になります。その発表時期は、各会社の決算月によります。
例えば、オリエンタルランドなら、決算月は3月になり、決算月から3ヶ月以内に発表しなくては、なりません。つまり、この場合、6月末に発表しなくては、なりません。
実際のキャッシュフロー計算書(CF)
例)カゴメ 参照:カゴメ 有価証券報告書

実際に見てみると、わかりやすいですね。

3つのキャッシュフローCF活動
大きくわけて、3つに分かれる
- 営業活動
- 投資活動
- 財務活動
この3つの活動の具体的な例を見ると、
例)ソフトバンク
営業活動 携帯事業
投資活動 他社に投資
財務活動 資金の借入や配当
営業活動
営業活動の【定義】
本業の営業活動で現金がどの程度増減したか。
営業活動の【プラス要素】
- 減価償却費
- 保険金受け取り
- 売上債権の回収
- 株式・社債の発行
- 金融機関からの借入
- 売れた土地の現金収入
- 商品を販売して手に入れた現金
- etc
営業活動の【マイナス要素】
- 税金支払い
- 土地購入のための支出
- 事務所家賃、水道光熱費の支払い
- 材料を仕入れるために支払った現金
- 広告宣伝費など販管費支払いに流出した現金
- etc
マイナスになったら、企業はどうするのか?
- 他の財源で、補う
- 銀行から借り入れ
- 債権から借り入れ
- 事業基盤の改善
営業活動の【評価基準】
- 本業で現金をしっかり稼いでいる
- 本業が安定していうれば、経営も安定
- プラスが大きければ、大きいほど高く評価
- プラスだと資金調達を銀行銀行などに頼らず、積極的に新規投資や借入金の返済可能
- 経営に黄色信号
- 資金調達は、銀行から銀行からの借入金に大きく依存
- 本業で現金を稼げていない = 会社にある現金が減る一方
- 投資するにも、返済期限がある借入金の返済のために現金必要
投資活動
投資活動の【定義】
投資活動によって、会社に流入、流出した現金の動きを表している
投資活動の【プラス要素】
- 定期預金の払戻
- 固定資産の売却
- 投資有価証券の売却
- 貸付金の回収
- 工場売却
- 子会社売却
- etc
投資活動の【マイナス要素】※投資活動を行うとマイナスになる。
- 定期預金の預け入れ
- 固定資産のの取得
- 投資有価証券の取得
- 貸付
- 設備投資
- 子会社等への投資
- 新商品開発
- 株式投資・国債購入
- etc
投資活動の【評価基準】
- 投資活動のキャッシュフローは、総合的判断が必要。なぜなら、企業が成長・拡大期な積極的に投資すべきだし、投資の回収期ならプラスになることで、投資が成功したサインとなる。
- 定期預金の預け入れが多い場合は、影響なし。
- マイナスだからダメということではなく、むしろマイナスになっている方が、どんどん投資をしていて事業を拡大しているため理想的
- 企業の投資先(成長市場・成熟市場)、設備・ベンチャー・金融商品によって、その企業の方向性がわかる
- 本業が順調な会社ほど、投資活動はマイナスになる。
財務活動
財務活動の【定義】
資金調達と返済で現金がどの程度増減したか
財務活動の【プラス要素】
- 借入
- 社債の発行
- 新株式発行
財務活動の【マイナス要素】
- 社債の償還
- 借入金の返済
- 自己株式の取得
- 配当金の支払い
財務活動の【判断基準】
- 調達したらプラス、返済したらマイナス
- 企業が上場し資金調達をした場合、この区分が大きくプラスとなる場合が多い
- 企業が不調で資金繰りが苦しい企業は、借入が増えるため、プラス
- 本業が好調で、稼いだキャッシュで借入金をどんどん返済していくので、マイナス

各活動の8パターン
3つのキャッシュフローを見る際、パターン化すると企業の現状がわかります。
以下の図を参考にしてください。

もっと、見やすくまとめると、
営業活動 | 投資活動 | 財務活動 | |
---|---|---|---|
健康・優良型 | + | − | − |
積極攻め型 | + | − | + |
治療・改善型 | + | + | − |
衰退・融資途絶型 | − | + | − |
大勝負型 | − | − | + |
転換型 | + | + | + |
再検討 | − | − | − |
要注意 | − | + | + |
まとめ
本記事では、財務諸表分析の一つであるキャッシュフロー計算書(CF)を説明しました。
もう一度、表を見てみると、ピンクの部分になります。
キャッシュフロー計算書(CF)では、現金の流れを数値で表したものであり、3つに分かれます。一つ一つは、上記で表したものになります。
一度、あなた自身のキャッシュフロー計算書(CF)を作って見てもいいかもしれないですね。
おわり。